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東京で注文住宅を建てる時に必要な土地の広さ
注文住宅を建てるときに、どのくらいの土地の広さがあれば、満足できる家が建てられるのでしょうか。もちろん家族構成や求める建物の間取りによって、ちょうど良い土地の広さというのは異なります。今回は、適切な土地の広さを決めるときの考え方について解説します。
建ぺい率・容積率とは
・建ぺい率
敷地面積に対する「建築面積」の割合。
<計算式>建ぺい率(%)=建築面積÷敷地面積×100
「建築面積」とは簡単にいうと、敷地を上から見た時に建物が建っている部分の面積のこと。
・容積率
敷地面積に対する「延床面積」の割合。
<計算式>容積率(%)=延床面積÷敷地面積×100
「延床面積」とは、2階建ての建物であれば1階と2階を合わせた床面積、3階建てであれば3階まで合わせた床面積のこと。
建物というのは、土地の広さぎりぎりいっぱいまで使って建てられるものではありません。土地には建ぺい率や容積率の上限が定められており、その範囲内でしか家が建てられないようになっています。
例えば、低層住居専用地域なら建ぺい率は30~60%、容積率は50~200%までの間で上限が決められています。
住宅金融支援機構の「2018年度のフラット35 注文住宅融資利用者の主要指標」によると、2018年の首都圏での敷地面積の中央値は171.3㎡。坪数でいうと、約52坪です。
例えば50坪の土地があったとして、建ぺい率が30%なら50坪×30%=15坪、建ぺい率60%なら50坪×50%=25坪までの範囲で建物を建てる必要があります。
延床面積は、もし容積率50%なら50坪×50%=25坪まで、容積率200%なら50坪×200%=100坪までとなります。
4人家族の場合、必要な広さはどのぐらい?
国交省の「住生活基本計画」の中で、世帯人数ごとの戸建て住宅の面積の目標値が発表されています。
・単身者 55㎡
・2人以上の世帯 25㎡×世帯人数+25㎡
これをもとに計算すると、4人家族の場合は25㎡×4人+25㎡=125㎡となります。坪数でいうと、約38坪です。これくらいの床面積があれば、一般的な広さの3LDKや4LDKくらいの間取りが実現できます。
1階20坪+2階18坪=38坪の家を建てることを考えてみましょう。
- ・敷地面積50坪×建ぺい率40%=建築面積20坪
- ・敷地面積33坪×建ぺい率60%=建築面積20坪
- ・敷地面積25坪×建ぺい率80%=建築面積20坪
このように建ぺい率によっては、敷地面積25坪でもこの規模の家が建つことになります。しかし、敷地面積25坪、建築面積20坪だと駐車場や庭の広さがとれないため、必要な土地の広さとしては、30坪くらいから考えると良いかもしれません。
駐車場と庭の広さ
車を駐車するには、どのくらいの面積が必要なのでしょうか。
4.5m×2.0m=9.0㎡(約2.7坪)くらいあると、普通車を停めることができます。車を2台停めるスペースを設けるとすると、約5.4坪が必要だということです。
30坪の土地であれば、建築面積20坪プラス車1~2台分の駐車場くらいは取れそうです。実際には、敷地境界線側に空地も必要となります。空地面積6坪ほどと見ると、この場合は庭やアプローチとして使えるスペースはあまりなさそうです。
もう少し土地が広くしてみるとどうでしょうか。土地が40坪あれば、建築面積20坪+車2台分の駐車場5.4坪+空地6坪に加えて、10坪弱くらいの小さな庭やアプローチがとれるかもしれません。
ただし、この計算はぎりぎりの値のため、土地の形やレイアウトによってはプランニングが厳しくなります。余裕をもたせて50坪ほど土地があれば、先程あげた4人家族の住宅の目標値としての38坪の床面積に、庭や駐車場のついた家というのが実現できそうです。
家族にとって快適に暮らせる広さというのは、好みによってまちまちです。もっと間取りが狭くても良ければ狭い土地でも良いですし、広々と過ごしたい、将来的に家族が増えるかもということであればもっと広い方が良いかもしれません。
また、特に住宅密集地である東京では、土地の広さに余裕がないというケースも多くみられますが、間取りや動線の工夫しだいでは、狭い土地でも快適な空間をつくることは可能です。
サクラ工研では創業以来、世田谷区を中心に都心での家づくりを続けており、密集地でも居心地の良い家づくりを得意としております。
土地や家の広さについてイメージがつきにくいといった場合は、モデルハウスもありますので、ぜひ実際に見て体感してみてください。
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